印刷のメディア登場や歴史などを綴ってきましたが、今回はちょっと硬く印刷と国際社会について一考。
世界的に印刷技術のレベルの高さを比較する基準の一つに“お札”があります。
日本では通称“お札”と呼ばれている「日本銀行券」を印刷しているのは“独立行政法人国立印刷局”だけがこの「お札」を印刷しています(硬貨は“財務省造幣局”が製造しています)。一般の印刷業界ではもちろん、コピー機やスキャナー機などで複製・使用でもしようものなら即、逮捕!となりますし、偽造防止の為の特殊印刷や加工技術を用いているので「お札刷って!!」
なんて注文はどうかご勘弁ください・・・・
でもこの日本のお札の印刷技術は世界一との評価もあり、さらには偽札を見抜く技術も世界一なのです。
衛星だかミサイルだか判らない物体を日本上空に打ち上げた“北のあの国”は世界経済を混乱させようと米100ドル紙幣の偽札造りのために日本人印刷技術者を拉致したとの説もあるぐらい。
日本の印刷技術は世界経済を左右する!(ってほど大袈裟でもないですが。。。)
この偽100ドル札の精巧な偽札印刷技術は日本の技術を駆使していても不思議ではないかもしれませんね。なぜならこの偽100ドル札を偽物と鑑定したのはアメリカでもEUでもなく日本の「松村テクノロジー」という日本の会社だそうです。日本の印刷技術は(お札に限っては)間違いなく「世界一」でしょう。
印刷四方山話③