釣りの話をしよう【ブログ】

昨今は、「趣味は釣り」を公言したスポーツ選手が何人も注目されましたね。
楽天EAGLESの捕手が今年離脱していた時に釣りをしてたそうで、「今季よかった事は?」ってな質問に対して「釣り」って答えて話に花が咲いたそうですし、同じチーム所属の選手も、釣りあげた魚を「バス持ち」した写真がスポーツ新聞によく出ていました。
芸能人まで含めたら釣り趣味の方がわんさと出てきますが、とあるモデル・女優さんも釣り人の様で、公式Instagramにも各種釣りをしている写真が上がってます。検索キーワードに『菜○緒 バス釣り 場所どこ』なんてのが多いそうです。ニアミスしたいか?叱られたいか?それとも違う釣り目的か?

界隈で話題になったのは、ラグビーの五郎丸選手です。
界隈って、なんの界隈かって?西湘~伊豆~清水界隈、『10フィート(3.048m)までの細身の竿を持ち、砂浜に立つ』人らの界隈です。
スタンスとしては、夜明け前後と日没前後限定、浮力材の入ったベストにウェダーという胴長を身に着け、竿+リールのみを手に持ち、足元に置くような手荷物は一切持たずに必要備品は後付けポーチ等を用いて全て身に着け、キャスト(遠投)時には膝ほどまでに波をかぶり、投げては回収。人が少なければ10数m程の横移動、これを二時間程度の間に延々と繰り返します。
この釣り、いろんな言い方が在りますが、『フラット狙いのサーフ・アングラー』といいましょうか。
通年狙っている魚はヒラメ、マゴチです。夏は『回遊する青物』も狙います。基本は14g~21g~40g程度(主な都合は竿の負荷)までのルアー単体使用です。

ラグビーで湧いている最中、2012年に五郎丸選手自身がブログにアップしていた内容が、通年全国の釣り具屋を巡って講演を行っているヒラメ専門のプロ・アングラーにも届き、SNSに載せた事によって大勢の釣り人が知ることとなりました。
地元の上州屋(日本の東側を網羅する釣り具チェーン)の店長と共にサーフで釣りをしたって記事に、シェアしている皆は親近感が増し、独りで出勤前の夜明けに浜辺に出かける孤高の釣りバカサラリーマン達もひそかに小躍りしました。

五郎丸選手のプロフィールには、「欲しいもの:ステラのリール」と有りました。皆がここに注視しました。
ステラのリールとは、シマノの釣具部門が販売している最高峰のリール・シリーズです。

SNSで発言する、同じ趣向の釣り人達はつぶやきました。

「サーフでフラット(ヒラメ・マゴチ)狙いだから、3000番だな」
「釣り具屋の店長と仲が良くたって、安くは手に入らないよな」
「いつ書いたプロフィールだろう?まだ手に入れて無いのかな?」
「女房と子の居る、あの会社のサラリーマンだろ?(年収が容易に想像できる)自腹はキツいよ」

そう、映画・ドラマで有名な『鈴木建設の社長』でも無い限り、毎週毎週ダイワの竿とリールをセットで買ったりできません。平社員はボーナスでも買えないかも知れません。
それだけ高いというか、単価が高いものは熟考、別のもので工夫するのも釣りのうち。「家に帰るまでが遠足」なのと一緒です。

大勢が“大きなお世話なそんな事”を心配していましたが、彼に賞が贈られた際、その中に『シマノ様よりステラの3000番リール』が有りました。

ハイ、日本中のSNS参加の釣り師達が、シマノの英断に喝采w
「シマノスゲーよ、オレも年落ちのステラ買おう!」って。
買うんだ…年落ちでも高いのにw

ちなみに、無欲でいつものフィールドに立ち、ふと著名な方やなんらかの撮影、プロ・アングラーと話す機会に出くわすって事は珍しくはありません。界隈では故・吉田茂氏の逸話もあります。
自分らだって出くわす相手の対象となります。差し迫ってきまご来光時期の浜辺で釣りをしていたら、断りも無く傍でフラッシュをバンバン焚かれて被写体にされたり、色々聞かれたりするでしょう。
続けていたら、その内に何かあります。
って、自分は溺死体の第一発見者になった(された)事が、後にも先にも一番。

写真は参照までに手持ちの“フラット・フィッシュ”用ルアー(疑似餌)類。
道具を見れば色々判る。ええ…狙いや時間帯も性分や、かけている金額も判られちゃいます。
ちなみに、釣り道具はほぼ全部中古買取りして貰えますし、引取値も高いんですってば、リサイクルしてますってば、奥さん。

蛇足…

以下、「あれは?」ってよく聞かれるんで、あえて。

波打ち際で水につからず、最長5.3mもの長い竿で15号(56g)から、4.5m以下の竿で25号以上(100gオーバー)のオモリをぶん投げて竿を置き、日の高い時間にクーラーボックスの横に座ってる『投げ師』、『エサ釣り師』とは別です。そのセットでは、キス・カレイ・イシモチがメイン・ターゲットでしょう。

水面をピョンピョン跳ねるオモリを用いているのは『弓角師(サーフトローリング)』です。青い大きな回遊魚を狙っています。船でのトローリング漁と大きくは変わっておらず、小型化・陸版です。

巨大な羽根付きウキを用いているのは『遠投カゴ師(この界隈ではバクダンという)』です。青い大きな回遊魚を狙っていて、近年はベイト・リールを用いて100m遠投を目指す傾向があります。

岩の見えている浜辺で、5.3mもの長い竿ではあるけれど、細くしなやかな竿でウキ仕掛けを投じ、撒き餌をしているのは『磯釣り師』『黒鯛師』かと。装備が揃っているならば、大型のメジナ、クロダイをメインに狙っている方が多いでしょう。

よく見てください…各々装備が違うでしょ。道具やキャップ、服装に書かれているメーカーロゴも違うでしょ。某鈴木建設の社長とヒラ社員みたいに、揃いの『D』ロゴだらけじゃ無いでしょ。


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