赤めだか 【横浜印刷会社のスタッフブログ】

「うっかり手を出してしまうものランキング」なるものがあったら、上位にランクインするであろうモノに、先日まんまとやられてしまいました。
それは、
「返却された本」

「大掃除中に見つけた懐かしい漫画」に匹敵する危険度です。
友人から返却された本は、

「赤めだか」 立川談春・著

立川談志の弟子にして、今や独演会のチケットは入手困難な立川三羽烏の1人。
日曜劇場などですっかり役者ぶっていらっしゃいますが、ドラマよりももっと横浜で独演会をやってください…と常々思っている私です…。

そして、ドラマ化もされたこの「赤めだか」は、17歳の少年が談志師匠に弟子入りした経緯から、二つ目、真打と進んでゆく道程、立川談志とのエピソード、そして師匠への揺るぎない愛に溢れた彼のエッセイ。

かさばるのが嫌なので普段は文庫しか買わない私にしては珍しく、ハードカバーです。
談春師匠が好きすぎて文庫化まで待てず、発売直後に購入してしまったものです(笑)

そのままそっと本棚にしまえばいいものを、返却された本ってついつい開いてしまうんですよね。
そしてその語り口にひきこまれて途中でやめられなくなり、一気読み。
再読なのに、一気読み(笑)
積読がまだまだあるのに…。

しかしもう、本当にずるいです、この方は。
素晴らしい落語家であり、演技も世に認められ、エッセイを書かせても面白い。
そりゃ売れっ子になりますわ。

もちろん落語を知っていた方が面白いのですが、落語を知らない方が読んでもエッセイとして十分楽しめる一冊だと思いますので、機会がありましたら是非お手に取ってみてください。

あの変わり者の立川談志が、なぜこれほど愛されるのか。
その理由も、ちょっとだけわかるかもしれませんよ。


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