ハードカバーの本は基本的に買いません。
文庫化されないであろうものなどは買う事がありますが、あまり増えると収納場所がないもので…。
しかし、書籍としての重厚感や凝った装丁などは大好きなのです。
先日書店へ行った時のこと。
別の本を探しに行ったのです。
文庫派ですが、どうしても気になるノベルサイズの本をご縁(在庫)があれば買おうかと迷いつつ。
しかし出会ってしまいました、この本に。
『澁澤龍彦玉手匣』
装丁に一目惚れ。
これ、カバーの印刷が活版印刷っぽいのです。(全てではないかもしれませんが)
独特の濃度、エッジ、裏から見ると少し凹凸のある感じ。
色合いや書体、判型はもちろん、デザインの手段として使われているこの印刷が本当に素敵で。
澁澤龍彦没後30年の企画として出版されたこの本、内容は澁澤入門編のようなものです。
表紙からにじみ出る澁澤龍彦感がたまりません。
高校時代から澁澤龍彦や稲垣足穂の独特な世界観は好きだったのですが、澁澤好きの決定打になったは大学時代に図書館で出会った「別冊太陽」の澁澤龍彦特集。
これまた澁澤コレクションを多数写真に収めた本当に素敵なムックでして。
もう一度見たくて時々思い出したように古書店で探してみるのですが、今のところ出会えず。
没後30年記念でこちらも復刻していただけるとこの上なく嬉しいのですがね。
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