『六番目の小夜子』
恩田陸作品との出会いの一冊。
確かNHKでドラマ化されていたものを見かけ、興味をひかれて手に取ったのだと記憶しています。
積読の在庫切れにより、先日久々に読み直してみる事に。
■あらすじ
津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。
高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。
三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。
そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。
学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。
※新潮社HPより転載
恩田作品をあれこれ読んだ今では若干の物足りなさを感じる部分もありますが、かなり昔に読んだ作品とあって忘れている部分も多く、不穏な空気漂う「学校」という閉鎖空間での伝承、そして物語を新鮮な気持ちで楽しめました(笑)
恩田陸に限らず篠田節子や浅田次郎等々、今でも読む作家さんや昔ハマった作家さんとの出会いの作品というものは必ずあるわけで。
新しい本を読むのもいいけれど、そんな「出会いシリーズ」で手元の本を読み直すのも楽しいかなと思いました。
今は「出会いシリーズ」の流れで夏目漱石の「こころ」を読んでいます。
ちなみにこの『六番目の小夜子』は青春系恩田作品とSF・サスペンス系恩田作品の中間に位置するような内容なので、「恩田作品は系統によって苦手…」と思っていらっしゃる方でも気軽に読める作品だと思います。
読むものに迷った時には、是非。
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