先月読了しました。
『アイネクライネナハトムジーク』
伊坂幸太郎・著
久々に伊坂さんを読みたくなり購入。
様々なテイストの作品を書く作家さんですが、過去読んだ中で私が好きなのは
『ラッシュ・ライフ』
『アヒルと鴨のコインロッカー』など。
なんというのか、心がほっこりするような「騙し」や、ワクワクするような登場人物のリンクやすれ違いがある作品がとても好きです。
繋がっている作品中の世界観。
あの小説の主人公がこちらの小説に1シーンだけ登場したりする、伊坂ワールドの住民たち。
そんな人々に「あっ!」と気づきながら読むのも、伊坂作品の楽しみ方の一つですよね。
大事件は起こらないけれど登場人物の心にひっかかる小事件がキーとなり、関係ないようでひっそり繋がっている人たち。
それだけでは彼らの人生が直接交わることはないけれど、お互い影響しあっている小さなリンク。
いつか彼らが偶然話す機会があって、そのリンクが見つかったら「あーーー!あの時の!!」となるような可能性を秘めた、ワクワクする人間関係。
「アイネクライネナハトムジーク」はまさにそんな「リンク」の作品。
斉藤和義さん好きにもたまらない作品だと思います。
感動するのではなく、肩の力が抜けていて「あ、ちょっといいなこれ」というセリフも多く出てきます。
梅雨のジメジメした時期に爽やかな風が心の中を吹き抜けるような作品を読了し、なんだか幸せな気持ちになりました。
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