先週末ふらりと書店を徘徊している時にこの本を見つけ、一人テンションが上がりました。
『ずうのめの人形』
澤村伊智・著(角川ホラー文庫)
以前ご紹介した『ぼぎわんが、来る』のシリーズ第2作。
文庫化を心待ちにしておりました。
もちろん読みかけの本を放置して着手(笑)
オカルト雑誌のライターの不審死。
彼が最後に関わっていたと思われる都市伝説「ずうのめの人形」と、それを描いた素人の小説。
それらに関わった者たちに、次々と怪異が起こりだす。
果たして都市伝説はホンモノなのか。
2作目はこんな感じのおはなし。
1作目で活躍した比嘉琴子さんではなく、妹の真琴とその恋人野崎がキーとなって物語は進んでいきます。
1作目のようなインパクトには欠けていますが、読み手の想像力を呼び起こす筆致はさすが。
関わった者たちに怪異をもたらす小説と現在の出来事が並行して語られていきます。
主人公が読み進めるのと同じスピードで明らかにされていく呪いの小説の内容。
同じように読み進めている自分にも主人公に起きている怪異がやってくるんじゃないかと連想してしまうような気味悪さ。
怪異の全貌が見えていくのと同時に、じわじわと元凶の小説世界に読者を引き込んでいく上手さが面白かったです。
思いもよらぬ伏線も張られていて、最後まで楽しめました。
3作目の文庫化がますます楽しみです!
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