印刷の歴史やメディアの登場などを紹介してきましたが今回は印刷素材の「紙」について一考・・・
江戸時代の“紙”は貴重品の一つだったそうで、使い終わった障子紙や半紙などは現代でいうリサイクルをしていたそうです。
「古新聞、古雑誌ィ~」と言ったかどうかはわかりませんが、古紙回収の業者が居て、集めた古紙を大きな釜で煮沸してから再生していたそうです。このときに煮えたぎった釜が自然冷却するのを待つ間に職人たちは近所の遊郭に出かけて時間つぶしをしました。
「毎日のぞきに来るのに、ひとっつも遊んでってくれないじゃあないの」
「すまねェなぁ いま仕事中なもんで また来らぁ」
「仕事中って 一体何の仕事なんだい?」
「えぇ~っと 紙屋さんの冷やかし・・・」
たしかに“冷やして”ますからねェ この事からその気もないのにそのそぶりを見せることを゛冷やかし“となったんだとか・・・・。
今でいうとさしずめ「うぃんどうしょっぴんぐ」ってとこですかね。