文豪たちのI love you【ブログ】

 

映画を観たり本を読んだりしてプライベートの時間を過ごす事が多いのですが、
字幕で映画を観ていると、ふと、思う事があります。

「こんなこと言ってなくない?」

意訳、というやつですね。

元があってそれを別のカタチに替えるって、センスが出るものですね。

洋服や家具のリメイク、本や映画の翻訳。
なんでも。

映画を観ていて、きっちり訳してはあるのに作品としてはどうも好きじゃない訳の時もあるし、
意訳が多いけれどすごく作品に合っている事もある。

かの昔、「愛」という言葉が現在のような意味では浸透していなかった頃、

「I love you」

という言葉に対し、文豪たちはこんな訳をしたそうです。

「月が綺麗ですね」

これは、夏目漱石。
もちろん、大いなる意訳です。
文脈から、「月が綺麗ですね」でもここで言う「愛」という感情は伝わる、
ということだそうで。

もうこれは、言葉を訳すという作業ではないですね。
そのシチュエーションを訳しているといった感じでしょうか。
ステキな感覚です。

「あなたのためなら 死んでもいいわ」

これは、二葉亭四迷。

なるほど。

今は単純に「愛しています」で表現されてしまう「I love you」にも、
思えば色んな「愛」のカタチがあるのですよね。

表現って深い!

 

 

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