たまには弊社設備のご紹介を。
写真はFUJIFILM Luxel T-6300 CTP。
印刷物の原版となるアルミの版を出力する機械と言えば分かりやすいでしょうか。
写真ではわかり辛いかもしれませんが、5m程ある中々大きな機械です。
弊社では4台の印刷機でこのアルミの版を使用しています。
私が入社した当時はまだ「写植」も残っていた時代。
昔は紙に書かれた指示に従って文字の部分と写真の部分を別々に処理し、
専門の職人さんがいくつもの工程を経て絵柄を再現するためのフィルムを作り、
さらにそのフィルムをアルミの版に焼き付ける。
という膨大な作業とコストをかけて版を作っていました。
さすがに私もその工程は研修で習った位で、
実際入社後に携わったのはもう少しデジタル化された工程ですが、
研修でこのアナログ作業を体験した時は、その工程の多さと複雑さに気が遠くなったものです(笑)
次の時代にはそこから一歩進んで、
パソコンで作ったデータから直接フィルムが出力できるようになりました。
膨大だった作業量が減ったことによる大幅なコストダウンに加えて
写真のフィルムと一緒で化学薬品を使った「現像」という工程はあるものの、
中間材料や廃液もかなり減り、印刷業界でも環境に優しい仕組みへの推移が始まります。
まだまだデジタル化は止まりません。
今や、世の中進んだものですね。
パソコンで作ったデータから、直接アルミの版が出力できるようになっています。
これが現在のオフセット印刷の主流。
CTPとは「Computer To Plate」の略。
中間の工程はいらずデータから直接版が出せますよ、という仕組みの事なんですね。
初期の機械では、直接アルミの版は出力できたものの、
「現像」という工程はなくならず、版の出力に関してはまだ廃液が出るような仕組みでした。
しかし環境への取り組みが求められる時代。
今ではこの「現像」という工程もなくなってきています。
弊社が現在使っているこのCTPは完全なる「無処理版」。
現像液はもとより、廃液の出る物は一切使っていません。
アルミの版にレーザーで焼き付けて、現像も何もせず印刷機にかけるだけ。
「機上現像」という、通常使っているインクと水だけで刷りながら現像していく方式です。
もちろん使い終わったアルミの版も、指定業者さんに引き取って頂きリサイクル。
弊社のこの工程は、環境にやさしい生産活動に取り組む印刷業界のシンボル、
「環境保護印刷マーク」(クリオネマーク)の最上ランクにあたる
「ゴールド+」の認可を受けておりますので、
印刷物にこの「クリオネマーク」を入れることで
お客様の環境保護への取り組みをアピールして頂く事もできます。
さて、ちょっとややこしいお話だったかもしれませんが。
今ではさらに、方式こそ全く違うものの
デジタルデータから版を作らず紙に直接印刷する「オンデマンド印刷」も隆盛。
弊社ではこのオンデマンド印刷にも積極的に取り組んでおりますが、
それはまた、別の機会に。
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