金曜キネマ VOL.127 『未来のミライ』【横浜印刷会社のスタッフブログ】

不定期連載金曜キネマ。
第127回は『未来のミライ』
現在公開中の作品です。



あらすじはこんな感じ。

■STORY
お母さんが大好きな甘えん坊の男の子「くんちゃん」。
ある日お母さんが赤ちゃんを連れて帰ってきて、くんちゃんは「お兄ちゃん」になりました。
でも、お兄ちゃんって思っていたのとはちょっと違う。
お母さんは妹のミライちゃんばかり可愛がって、くんちゃんは怒られてばかり。
お父さんもじいじもばあばも、みんなミライちゃんばっかり可愛がってくんちゃんに構ってくれません。
お母さんなんて好きくない!
お父さんなんて好きくない!
ミライちゃんなんて好きくない!
すっかり拗ねて樫の木がある中庭に出ると、そこにはいつもとは違う奇妙な世界がありました。
そこには未来からきた大きなミライちゃんがいて、色々な人との出会いがあって、くんちゃんはたくさんの不思議な体験をすることになるのです。

普段あまり観るタイプの映画ではないのですが、今回は磯子区・金沢区が舞台になっているという事で観に行ってみました。

一言でいえば甘えん坊のくんちゃんの成長物語でしょうか。
同時に、家族の物語でもありました。
周囲に構ってもらえずイヤイヤばかりするくんちゃん。
大人から見れば理不尽な子どもの「イヤイヤ病」がとても丁寧に描かれているので、観ていてあまり理不尽に感じません。
「お兄ちゃん」になってもらいたい両親の気持ちも、「お兄ちゃん」になるよりも今まで通り一番でいたいくんちゃんの気持ちも伝わってくるので少々もどかしくなりますが、だからこそくんちゃんが不思議な世界で本来ならば会うはずのない人たちと出会い、様々な経験をして成長する姿に寄り添うことができます。
そしてくんちゃんが成長していくと周囲にも変化が生まれ、家族の形が変わっていく。
そんな景色が心地よい作品です。

さて、舞台となっている磯子区・金沢区。
予想よりもかなりしっかり描かれていました。
駅舎こそ違えど駅名が出てきたり、根岸森林公園が出てきたり…。
空撮のように街を描いたシーンではシーサイドラインの路線らしきものが見えたりもして。
磯子区・金沢区に所縁のある方は、そんなシーンを追うのも楽しいと思います。

不思議が起こる理由だとかそんなこと理屈にはこだわらず、微笑ましい気持ちで観ていただきたい家族の物語でした。

皆さま週末のご予定はお決まりですか?
たまには映画なんて、いかがですか?

 


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